「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」

文庫版 姑獲鳥の夏
文庫版 姑獲鳥の夏
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京極 夏彦
講談社 (1998/09)
売り上げランキング: 307
おすすめ度の平均: 4.12
4 ついに読み始めてしまった
3 論理が面白い
5 形容しがたい
魍魎の匣―文庫版
魍魎の匣―文庫版
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京極 夏彦
講談社 (1999/09)
売り上げランキング: 766
おすすめ度の平均: 4.53
4 懐に打撃
5 個性的な登場人物と、緻密な構成のおもしろさ
4 「妖怪シリーズ」という表現は不適切と思います。喰わず嫌いを増やすだけじゃないでしょう

感想

かなーり前に買った京極夏彦先生の「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」を先週読み始めてようやく先程読み終えました。まね……夜中に読んでいたんで、途中意識を失いましたが(滝汗)。いやー、それにしても一度読み始めると中々止まらないですな。本当、星見自身が憑物に憑かれたが如くでしたょ(笑)。
で、其の中身なんですが、これは有り体に言えばサスペンスなんでしょうけど、よくよく読んでみるとサスペンスではないような……って感じですな。う〜ん、どういったらいいものやら(苦笑)。
京極堂(中禅寺秋彦)の立ち位置が陰陽師(武蔵晴明神社の神主&京極堂の店主)……とはいっても、安倍晴明のように式神を使役して鬼の類を調伏したり、

「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
by 夢枕獏

的な話では無く(ぉ)。端的に言えば、あたかも妖怪の仕業に準えたような事件を憑物落し(謎の解明)を行う……話、でございますな。となると、一応サスペンスになるのかなぁ……。むぅ。サスペンスの枠に嵌らないサスペンス、、、うがーどう表現したらいいものやら、、、まぁ、とりあえず読んでみなよ(投げっぱなしジャーマン)。
さておき、肝心な事がもう一つ。其れは物語の長さ。まるで辞書のような厚さがあります。あるんですけど、しかし、何時しかそんな事が気にならなくなります。扇風機の風にでもあたりながら夏の夜にどうですか?