【読み物レビュー】星見、グリーングリーンナイショの同級生を読む

グリーングリーン―ナイショの同級生 (MF文庫J) グリーングリーンナイショの同級生 MF文庫J(メディアファクトリー)
第一章「ピンクバスと女祭り」
第二章「ワカメやら殴打やら」
第三章「体の一部が反応してるっしょ」
第四章「ナイショの同級生」
エピローグ
著者:桑島由一
イラスト:くろたま商会
原作・監修:GROOVER
ISBN:4840106738

あらすじ(本帯より抜粋)
オンナのコが苦手な高校生・佐倉直人は、オトコばかりの気楽な学校生活を求め山奥の全寮制男子校へ編入することに。……しかし!!学校へ向かうバスはなぜか女の子でいっぱい。さっそく倒れている少女・早苗をはじめ、少々変わり者のみどり、マイペースな双葉と、そんな姉をかばう妹・若葉、そして、ふりむけば、大きなオッパイの女教師・千種……。めまいがしそうなバスの中で、直人は衝撃の真実を知る!学校が、今日から共学ぅ〜!?おいおい、男子校じゃなかったのかぁ〜!!
前置き
原作は「グリーングリーン(以降グリグリ)」まぁぶっちゃけえちぃげーむ。とりあえずグリグリの方の設定説明をば。鐘ノ音学園(上記あらすじの男子校)で繰り広げられる男のむさくるしい生活。来る日も来る日も男同士。そんなある日、経営難から共学化へと話が進み、1ヶ月の間女子生徒を試験的に編入することに。さてさてどーなることやらっていうのが原作グリグリの設定。
端折っていますが大体はこんな感じです。一応18禁(PC)と全年齢版(PS2)で出ているので、つべこべ言わずにヤレと。もしやるのであれば早苗ちゃんは最後にしておけと。理由はかかないよと(酷)。
話を戻しまして、グリグリの世界っていうのは彼女ができてハッピー。あはは、楽しいなー、人生薔薇色さねー。なんて世界ではありません(根底には青春時代のエロまっしぐらな高校生ていうのがありますが、、、)。ほとんど、いや全ての話において「別れ」を体験するんです。それは距離的なものもあれば、時間的なもの、存在全てっていうのもあります。その「別れ」を乗り越えて主人公、高崎祐介くんが…どうなるかはやってみれ(酷)。前置きが長くなりましたが、このグリグリのオリジナルストーリーがこれ、ナイショの同級生です。
内容
この話での主人公は女の子嫌いの高校生、佐倉直人くん。そしてヒロインは直人くんにただならぬ興味を示すくるみちゃん。鐘ノ音の生活を送る直人くんにくるみちゃんが近づこうとしてとばっちり。バッチグー、一番星、天神の三人組(この本では特にバッチグー、一番星の二人組)に巻き込まれてとばっちり。基本的には「直人君、とばっちりをくらうの図」で話が進行していきます(笑)。そんなドタバタの中、直人くんは疑問に思います。
「なんでくるみはこんなに接してくるのか」と。
問いただしてもくるみははぐらかす。はてはて真意はいかに?ってところでしょうか。直人くんが鐘ノ音に来る前の話と上手にミックスされていて、中盤以降からいい具合にネタバレしていきます。エピローグを読んで、全ての疑問が解消されるでしょう。星見は途中までくるみちゃんの正体は捨てられていた○だと思っていました、あはは(汗)。
レビュー
実は星見、第四章「ナイショの同級生」の最後の方で泣いておりました。それまで当たり前だった環境が一変ですからね。何となくそれが頭に浮かんだら涙がぽろりと…。そうそう、オリジナルででてきた草薙先生が結構いい味出してます。最初はいやな感じなんですよ。大人ならではの計算されているいやな感じっていうと想像できますかね?そんな草薙先生ですが、最後は魅せてくれます。流石は教師と言うところでしょうか。直人くんにかける、とある一言で涙腺がまた緩みました。
そんでもってのエピローグ。今までの疑問が全て解消されるわけなんですが、エピローグの一番最後で星見の涙腺が決壊しました(汗)。
ひじょう〜にさくさく読み進めれました。ライトノベルの良い点ですよね〜。でもね、これは原作をある程度理解しているからかなーとも思うんです。なのでできるだけ先に原作に触れておくことをオススメします。原作をやってからだとやっぱりあいつ等はって感じになれますからね(笑)。
後書き
原作をやったことある人なら「三人組に関して書いてねーぞ」と思うかもしれません。一応努力して触れなかったんですよ。初見のインパクトが一番ベストかとおもったっしょ(爆)。ロリを舐めてかかると即死みたいですから(核爆)。